中学生が考える環境問題

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森林破壊が進む。解決策はあるのか?

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文明が起こったころから、森林は僕たちの生命線でした。

生きていく上で、木が伐採されるのは仕方のないことです。

しかし、その伐採が過剰になり、いまでは環境問題となっています。

森が消えるとどんな課題が生まれるのか?

森林を守るためにはどうすればいいのか? 

 

今回はこのテーマで紹介していきます。

 

 

森林破壊の原因

まずは、森林破壊の原因を紹介します。

大きな原因は、「商用利用」です。

 

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商用利用、といっても2つの意味があります。

◯伐採した木を先進国へ輸出

→大量消費

◯伐採して生まれたエリアを商用利用

=植林を行っていない場所がほとんど

地球温暖化

 

 

木材の消費と植林

木材は主に先進国で消費されています。

 

木材輸入量ランキング

1位:中国・782億$

2位:アメリカ・243億$

3位:ドイツ・168億$

4位:日本・122億$

(2018年)

 

このように、ばく大な量の木材がやりとりされているのが分かると思います。

そのせいで、植林活動は全く追いついていません。

日本では、木材自給率が減少しており、輸入量も増えているのが現状です。

 

地球上の森では、

伐採>植林 どころではありません。

伐採>>>>>>...>植林

ぐらい、消費と再生のバランスがとれていないのです。

 

 

森林の大切な役割

森や木は、地球上で大切な役割を持っています。

 

◯生命を支える、食物連鎖の土台

言わずもがな。木は、生物の すみか にもなり、食べ物にもなります。古くから、生命の維持を支えてきました。

 

◯土を支える、大地の守り神

枯れ葉や生物の死骸による土壌を、木の根っこが流出を防ぐ役割もあります。

 

◯水を蓄える、天然のダム

木と土が雨水などを地下に蓄えます。

実は、地球の淡水の7割以上は地下水です。

 

◯酸素を生み出す、動物の生命線

植物は、CO2(二酸化炭素)と水、日光の3つを原料に、

デンプンと酸素をつくります。

例えば、アマゾン川流域の熱帯雨林は、地球の酸素の20%を担っています。

 

以上4つが、森林の大きな役割です。

 

 

森林破壊による環境問題

大切な役割を持っている森林が消えていくと、世界はどのように変わっていくのでしょうか。

 

1.地球温暖化

酸素の発生源である森林がなくなると、酸素の産出量が少なくなります。

それにより、二酸化炭素の割合が増え、地球温暖化が引き起こされてしまいます。

CO2排出量増加が問題となっている今、森林破壊は温暖化をさらに加速させてしまいます。

 

2.土壌が貧しくなる→耕作能力の低下

それまで土壌に含まれていた栄養分などは森林によって守られていました。

その木がなくなると、少しの降水で簡単に流されてしまいます。

栄養がなくなった土地には、植物が生えにくいです。

また、畑などをつくっても、土地の栄養がなく、十分に作物が育たなくなります。

 

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やがて作物も十分に育たなくなる可能性がある

3.地すべり、土砂崩れなどの多発

木の数が少なくなると、蓄えられる水の量も少なくなります。

また、木の一本ずつが水を蓄えるのに高い負荷がかかるようになります。

そのため、多少の降水で土砂崩れなどの被害が多発します。

 

4.絶滅危惧種の増加

1~3すべての被害により、生態系にも悪影響が出ます。

 

 

森林の環境をもとに戻すためには?

正直に言います。

森林の環境をもとにもどすのは無理に等しいです。

でも、改善は可能です!

 

具体的にどんなことが出来るのでしょうか?

 

◯不要な紙の使用を押さえる

今は電子ペーパーの時代。物理的な紙を買って書き込むよりも、電子ペーパーを利用して生活すると、紙の使用量を大きく減らせます。

 

再生紙を「超」有効活用

これ、すごく大事になってきます。

現在の日本は、古紙の使用率がなんと60%!世界トップクラスの使用率です!

古紙や再生紙が環境にもたらす良い点として、

・木の伐採が抑えられる

つまり需要が少なくなります。

・「再生紙」とはいっても木。古紙ボードや活性炭、バイオエタノールなど、さまざまな利用用途が生まれます

・使用量が多い紙に再生紙を利用すると環境への負荷が軽くなる

例えば、トイレットペーパー、ティッシュなどです。これを普通の紙で使っていると、環境には大きな負荷となります。

 

◯木造建築を減らす

この方法は少し難しいです。なぜなら、

木は建築素材としてとても優秀だから。

使うことでコンクリート張りの建物とはずいぶん違った優しい雰囲気が生まれるのは、みなさんもよくご存知かと思います。

 

木造建築を減らす、というよりかは、

建築に使う木材の量を減らす

というのが、一番現実的な方法になるのではないでしょうか。

 

 

現在の科学技術では、「再生紙の利用」というのが一番現実的な方法です。

また、コストや技術に対する環境への効果が大きいんです。

商品で言うと、「コスパがいい」といった感じでしょうか。

 また、この再生紙の利用が一番僕たちの生活に身近であるというのも、大きなポイント。意識を変えるだけでカンタンに実行できます。

 

 

 

いかがでしたか?

もちろんのことですが、木は有限な資源。植林などの再生活動を行わない限り、いつかはなくなってしまいます。

そうならないために、まずは「木材や紙の使用量を減らす」ということが、僕たちにできる最大限のことです!

あなたも未来の地球のために、ちょっと人に自慢できるエコライフを送ってみませんか?

 

 

 

今見つめるべき環境問題#5~2020/08/08~

 

 

【参考文献・サイト】

古紙リサイクル技術 - 環境技術解説 | 環境展望台

https://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=65

〜写真素材〜

・ぱくたそ

https://www.pakutaso.com/

・写真AC

https://www.photo-ac.com/