あなたは見過ごしますか?プラスチックごみの深刻化
プラスチックごみ。世界で深刻な問題となっています。
プラスチックは、今や私達の生活に密接したものですね。
しかし、ひとたびごみに姿を変えると、それは地球をむしばむ大きな脅威となります。
レジ袋有料化などの様々な対応がされ始めた昨今、海洋ゴミ問題がどれだけ進んでいるのか?
解決への糸口はあるのか?
きょうはプラスチックごみについて探っていきましょう。
プラスチックの使われ方
家の中だけでも、プラスチックを使った製品が山ほど見つかります。
パソコン・スマホ
シャーペン・消しゴム
コップ・箸
歯ブラシ
腕時計
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挙げだしたらキリがありません。それほど、今の生活にプラスチックは浸透しているのです。
一番近くにあるプラスチック製品は、今、あなたも身につけています。
そう、「衣服」です。
これほどまでプラスチックが世の中になじんでしまっている理由、
それは、加工がしやすい上に、生産コストが安いからです。
よく考えてみてください。
あなたが持っているプラスチックでできた製品。
「超」高価なものでしょうか?
日用品なんかで使われるものだと特に、プラスチック製品って安いですよね。
現在の技術なら、プラスチックを自由自在に変形し、様々なモノを作ることができます。
プラスチックごみの増加量推移
プラスチック生産量と廃棄量の増大
• 1950年以降生産されたプラスチックは83億トンを超え、63億トンがごみとして廃棄された
• 回収されたプラスチックごみの79%が埋立 あるいは 海洋等へ投棄されている
• リサイクルされているプラスチックは9%に過ぎない
• 現状のペースでは、2050年までに120億トン以上のプラスチックが埋立・自然投棄される
(環境省より引用)
これが今の現状です。
1つ目のポイントを見ると、
生産されたプラスチックの実に76%がごみになっていることがわかります。
また、2つ目のポイントを見ると、なぜ海洋ごみが増加しているのか。
その理由も明らかになります。
ごみを埋め立てる場所が無いからです。
埋め立てられたとしても、その土地は海につくります。
つくってしまえば、海面上昇の原因になります。
八方ふさがりなんです。
そして引用には明記されていませんが、
2050年には海の魚よりごみの量のほうが上回ります。
「ヤバい」って思いましたか?
魚の海が、ごみの海になるんです。
今の状況がどれだけピンチなのか、お分かりいただけたでしょうか。
日本・世界はプラスチック問題にどう対処しているのか
一応ですが、環境省の資料では以下のような内容が明記されています。
循環経済とは
◯ 製品と資源の価値を可能な限り長く保全・維持し、廃棄物の発生を最小限化
→持続可能で低炭素かつ資源効率的で競争力のある経済への転換
(環境省より)
循環経済という内容です。「低炭素」を目標に事業を進めていきましょう、ということです。
しかし、正直に言いましょう。
こんな対策では圧倒的に不十分です。
なぜか。具体的な取り組みがまだ十分に実施されていないからです。
しかし最近ではようやく、「レジ袋有料化」という具体的な対策が採られはじめました。
世界的に大々的に報道され、環境問題への第一歩を歩み始めたといえます。
でも、皆さんの中には、疑問を浮かべた人もいるのでは?
「レジ袋使用禁止にはしないのか?」
「マイバッグの利用を義務づける、などの対策は採らないのか?」
ということです。
「有料化」では、危機感をあまり感じません。
我々はもっと、今の環境問題に目を向ける必要があると思います。
意識をする必要があると、世界各国が感じています。
今はまだ、世界が掲げている目標は、抽象的で、即効性がありません。
そんな目標を掲げているだけで良いのでしょうか?
もっと踏み込んだ内容に入りましょう。
僕たちはどうでしょうか?
僕たちが、プラスチックごみを減らすために、日常的に心がけていること。
自信を持って何個か挙げることができるでしょうか?
ごみの削減の直接の原因は、僕たち人間の日常生活です。
一人ひとりが心がけることが、何よりも大切です。
小さなことから。
地球のこれからを、支えていくのが、今の人類の役目です。
今見つめるべき環境問題#1 ~2020/08/01~
【参考文献・サイト】
参考資料1 プラスチックを取り巻く国内外の状況
http://www.env.go.jp/council/03recycle/y0312-04/y031204-s1.pdf
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